本解説を記述する上で参考になった文献を紹介します。

• 森田和郎ほか、「思考ゲームプログラミング」、アスキー、1986

  オセロプログラムを題材として、思考ゲームにおけるアルゴリズムを解説した本です。 森田オセロVer.6.1のソースコードが付いていて参考になります。 本解説でもこの本の内容を取り入れた部分があります。 現在では絶版となっており入手困難です。

• 谷田邦彦、「図解早分かりオセロ」、日東書院、1986

  オセロの入門書です。
  オセロの戦略、戦術、定石等の基礎について書かれています。
  

• bit 2000年7月号、共立出版

  bit誌2000年5〜7月号に掲載された記事「コンピュータリバーシの現状」の第３回です。
  Michael Buro氏によるオセロプログラムLogistelloの解説が掲載されています。
  トップレベルのプログラムがどのような仕組みになっているのか参考になります。
  

• Richard S. Sutton and Andrew G. Barto、「強化学習」、森北出版、2000

  強化学習の専門書です。
  強化学習の基礎から応用まで広い範囲にわたって書かれています。
  
  

• Michael Buro, Experiments with Multi-ProbCut and a New High-Quality Evaluation Function for Othello , Games in AI Research, H.J. van den Herik, H. Iida (ed.), ISBN: 90-621-6416-1, 2000

  Logistelloで使用している評価関数とMulti Prob Cutに関する論文です。
  Buro氏のWebページから入手することができます。
  論文はここにあります。
  

• Gunnar Andersson, The inner workings of strong Othello programs

  オセロプログラムZebraの作者であるGunnar Andersson氏のWebページにある解説です。
  強いオセロプログラムを作るための技術について書かれています。
  サンプルコードもあります。
  

• Konstantinos Tournavitis, Mouse(m): A self-teaching algorithm that achieved master-strength at Othello

  オセロプログラムHeraklesの作者Konstantinos Tournavitisの論文です。
  強化学習を使用した評価パラメータ学習について書かれています。
  

以下はソースコードが公開されているプログラムです。

• Zebra

  探索速度においては世界最高レベルのプログラムです。
  その実力とGUI（ソースコードは公開されていない）の使いやすさから人気があります。
  

• NTest

  トップレベルの実力をもつプログラムです。
  GUI（ソースコードは公開されていない）も使用することができます。
  

• Logistello

  1990年代に世界最強であったプログラムです。
  X-window GUIのソースコードもあります。
  定石や評価関数用のデータはないため、作成しなおす必要があります。